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たゆまぬ努力によって自分の「面白い」を形にするゲーム作りを=サイバーエージェント・杉谷透氏<開発現場インサイト>

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入社してからずっと順風満帆に実績を積み重ねてこられたのですか?

杉谷:入社した直後には「自分はエンジニアには向いていないのでは」、「短いエンジニア生活だったな」と思って悩みました。

ちょっと信じられないお話です。

杉谷:最初は、運用中のゲームに新たな機能を加える仕事だったのですが、プログラミングは独学でエンジニアとしてはほぼ未経験で入ったので、他の人が書いたコードが全然分からなかったんです。「新しい機能を追加してね」と言われてもどこから手をつければよいのかすら分からなくて。この時は苦しかったです。

とは言っても、何とかしなくてはいけないので、先輩や同期に尋ねてまわりました。ちょうどアプリをリリースした直後で皆さんが忙しい時期で、本当に申し訳ないと心底思いました。

実力不足を感じ、もっともっと勉強しないといけないと強く思い、仕事を終えて帰宅してから毎日家で勉強をしていました。

就職した当初は実家から出勤していて、通勤時間は30分強で、遠距離というわけではなかったのですが、それでも時間を確保したくて、会社から2、3分の場所に引っ越しました。とにかく日々の勉強を続けるためです(注参照)。

注:サイバーエージェントは社員に対して、勤務しているオフィスの最寄駅から各線2駅圏内に住んでいる場合に月3万円(2駅ルール)、5年以上勤続していればどこに住んでいても月5万円の家賃補助を支給している(どこでもルール)。通勤の負担を減らし、長く勤続してほしいとの考えによるもので、2駅ルールでは勤務場所に近い地域に住む社員が多くなることで、日常的な親睦の向上にも奏功しているという。


学生時代からプログラミングはされていたのですか?

杉谷:経済学部だったので、大学での専攻ではなく、プログラミングはサークルで行っていました。ちょうどUnityが出てきたころで、個人でもわりとちゃんとしたゲームを作れる状況になりはじめたころです。学生が個人でアプリを作ることもブームになっていました。

アプリを作り始めるとはまってしまい、学業はそっちのけで、簡単なアプリとかゲームを作って友人に触ってもらう。そして感想を聞かせてもらうということを繰り返していました。楽しいなあと思いました。こういう仕事が将来できたら、社会人生活も楽しいのではと思いました。なので、就職活動では、ゲームエンジニアを目指しました。

ゲームエンジニアになりたいと思ったのは大学生の頃からだったんですね。

杉谷:大学になる前にも一度ゲームプログラマーを意識したことはありました。子どものころから自分で何かをつくることが好きで、小学生の頃にはWEBサイトをつくったりしていました。小学4年生のころに、「将来の夢」といったテーマで文集を作ることになり、ゲームも好きだったので、ゲームづくりという仕事があるのかなと図書館で調べていた時に、ゲームプログラマーという職業があることを知りました。

有名で大人気のゲームについて「こうして作られた」とか作った人の「武勇伝」を紹介している本もありました。どの本もすごく魅力的で大人になったらゲームプログラマーになりたい、と当時は思っていました。

中高生の時も、簡単なFlashゲームなどはつくっていたのですが、プログラマーになる夢とはいったん離れてしまいました。

サイバーエージェントで新規アプリの開発を行っている杉谷透(すぎたに とおる)氏

サイバーエージェントに就職されてからは、いかがでしたか。

杉谷:同期ではエンジニアが80人、デザイナーが20人から30人、その他のビジネス職は80人ほどいました。

もっとラフな雰囲気の会社だと思っていたのですが、同期はまじめな人が多く想像とは違いました。特に私が最初に配属された部署は、同期も先輩もモノづくりを極めようとする人が多く、寡黙にひたすら自分の作りたいゲームづくりに打ち込んでいました。こういった社の雰囲気は、自分に合っていたと思います。

入社してからは、先ほどお話ししたようにまずは運用中のゲームに新たな機能を追加する仕事をしました。それから新規のゲームをゼロから作る仕事。さらにプロジェクトのエンジニアマネージャー、今年は新卒の研修も担当しました。


入社4年目で新卒の育成まで任されるのは、珍しいケースなのでは?

杉谷:弊社では仕事に関して、手を挙げたら任せてくれる企業風土があります。何事も経験だと思うので、チャンスやこうしたいと思うものがあればどんどん手を挙げるようにしています。

仕事をしていて、喜びを感じるのはどういう時ですか。

杉谷:新規のゲームを作っている時は、ユーザーの方の反応もみることができないので、おもしろいのかどうか自信を持てず、ずっと出口のないトンネルを進んでいるような感じなのですが、自分でつくったゲームを触った時に、1人のユーザーとして「あ、これは面白いな」と感じた時はうれしいですね。もちろん、その時点で「面白い」と思っているのは自分1人です。たった1人だけですが、「ゼロ」ではないので、「ファンが1人はいる」と信じて突き進んでいくことができるようになるからです。

先日開催された、社内コンペで優勝した時も嬉しかったですね。弊社は年に1度、サイバーエージェント全体のゲームエンジニアが参加するプログラミングコンテストを開催しています。仕様が決まっているゲームを7時間で決められた段階まで作ります。完成できたかどうかだけでなく、ユーザビリティも審査の対象になります。

今年で3回目で、私は初回から参加しています。100人以上が参加して、私の順位は1回目が9位、2回目が4位、そして今回優勝することができました。入社時にエンジニアとして未経験だったことを考えると、勉強も無駄じゃなかったんだと大きな達成感がありました。


将来はどのような存在になりたいとお考えですか。

杉谷:エンジニアとして技術を深掘っていきたいです。そしてチームに欠かせないエンジニアになりたいです。技術面では、リリースされてからもバグがなく、ハードに対して高負荷で問題が出るなどということのないゲームを作れるエンジニアです。また、「この人がいれば、チーム内のエンジニア全体が働きやすいし、チームとしての成果がでそうだな」と思われる存在になることを目指しています。

また、勉強のために今でもプライベートでゲームを作っているのですが、私は絵を描けないので、そこで毎回つまずいてしまいます。デザインのスキルも身につけて一人でゲームがつくれるようになりたいと思っています。

弊社は普段の仕事で使っているスキルとは違うスキルも身に着けようという施策をさまざまな職種で実施しています。過去に、サーバーサイドとネイティブサイド両方のスキルを身に着けるために、普段仕事でサーバーサイドエンジニアとして仕事をしている人はネイティブを、逆にネイティブエンジニアはサーバーサイドを学ぶ育成プログラムがあったのですが、それに私も参加しました。その結果、普段業務で触っているネイティブサイドに加えてサーバーサイドもある程度出来るようになっているので、今後はプライベートでデザインにも挑戦していきたいと思っています。

ゲーム関連の業界やIT関連の仕事を目指す人に、アドバイスをいただけるでしょうか。

杉谷:この業界を目指す場合、個人でやっていくか会社に所属するかで悩むことがあると思います。私は、まず会社に入ったほうがいいと思います。私自身、会社に入って周りからいろいろ教えてもらい、その上でいろいろと勉強して蓄積してきたからこそ、今のスキルに到達できたと思っています。

まずは会社という組織に入った方が、より高いスキルを身に着ける、最終的に高いレベルに到達する可能性が高くなると思います。

現在のご自分を、どのようにお考えでしょう。

杉谷:どっぶり仕事にはまっていると思っています。ゲームが好きだからこそ、ここまではまれているし、長続き出来ていると思っています。これまでの人生で今が一番やりたいことを勉強しているので、毎日が楽しいです。

取材・構成:D-Studioマガジン

株式会社サイバーエージェント
杉谷 透(すぎたに とおる)
一橋大学卒業後、2014年サイバーエージェント入社。
なぞるRPG「ポコロンダンジョンズ」、戦国ジャンルNo.1アプリ「戦国炎舞 -KIZNA-」などのサービス開発を経て、グリフォンへ。現在は、グリフォンにて新規アプリの開発を担当。

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